「使える全てのデータを渡す、はちょっと違う」”写真のかたち”インタビュー後編 / フォトコザカ

 

 

 

「フォトコザカのプランに必ずアルバムが付くのはなぜか」という疑問に徹底的にお答えした前回のインタビュー。

 

今回は「写真データ」にフォーカスして、代表・小坂に話を聞きました。

 

 

 

 

 

 

▼ 前編はこちら ▼

 

 


 

 

 

【 「写真=データ」はいつ当たり前になった? 】

 

スマホで写真を撮ることが当たり前になった現代。

 

 

 

― ヤスさん(小)がフォトコザカを継いで13年ですが…お店を継いだ当時、写真館にとって「データ」ってどんな存在でしたか?

 

 

小坂(以下小):

スマホが一気に普及し始めた時期ですね。うーん……一概には言えないけど、データを扱う=パソコンありきって感じではありました。

 

 

― そういえば、当時はUSBやCD-Rでのやりとりが主流でしたよね。

 

 

小:

そうそう。クラウドやURLでの共有が当たり前じゃなかったから、「パソコンないからデータもらっても意味ないんで、いりません」っていうお客様も結構いた気がします。

 

 

― おお〜時代ですね……

 

 

小:

写真館としても、まだまだ [ 撮影・プリントは必ず付く+データはオプション ]っていうお店が多かったです。

今は逆が主流だよね。アルバムとかプリントがオプションで購入できる、みたいな。

 

 

― 写真=スマホに保存されるもの、という感覚が当たり前になったのかもしれませんね。

 

 

小:

そうですね。今は“写真を撮る”っていう行為が、誰でも出来る身近な存在になったから「アルバムやプリントを作ろう」という発想自体を持たない方も多いと思います。

だからこそ「こういう写真の残し方もあるんだな」「それっていいな」と思ってもらえるようにするのが写真館の役割とも思ってますね。

 

 

 


 

 

 

【 データが写真にもたらしたもの 】

 

 

撮影後、デザイン→発注→印刷・製本→検品という過程を経てアルバムが出来上がります。

 

 

 

― ところで…前回は「形ある写真の良さ」を主にお聞きしましたが、逆にデータの強みは何でしょうか?

 

 

小:

やっぱり“便利”っていうのが一番かな。手軽だし、誰かに見せやすい。

県外に住んでる家族や友達にタイムラグなく写真を共有できるのは大きいですね。

 

 

― タイムラグというと?

 

 

小:

撮影からアルバムが完成するまでには2ヶ月程かかったりします。デザインして出力してそれが輸送されて…と、どうしても時間が必要になるんです。

で、たとえばニューボーンフォトを撮ったとしたら、そのアルバムをお渡しする頃には赤ちゃんがめちゃくちゃ成長してるわけで…

 

 

― おお、確かに。

 

 

小:

そこまで待たずに撮ったお子様の姿をすぐに見せられるのは、やっぱりデータだからこそだと思いますね。

 

 

― データは送信も保存も簡単で、お金もかからないし場所も取らない。そのあたりはかなり強みですよね。

 

 

小:

そう。私自身も、自分の子供を撮った写真は“すぐに見たい”って思います。撮影した時の新鮮な気持ちが残っている間に見返したいんですよ。

 

 

― 私もそうですね…記念の節目の写真って手元にすぐ欲しいし、過去のことになる前に共有したい気持ちがあります。

 

 

小:

そのスピード感がデータの良さですね。USBやCD-Rなどのモノを介さずに写真のやりとりができるようになったっていうのは本当にありがたいことだと感じています。

 

 

 

 


【 データを届ける際の想い 】

 

当店ではフルサイズのデータがダウンロードできるオンラインアルバムを採用。

 

 

 

 

小:

ただ正直なところ、データがありすぎると情報量が多すぎて飽和しちゃう部分もあるんですよ。

 

 

― あ、確かにそうかもしれません。私はデータを保存するとき10枚くらいに厳選したりします。もしくはカメラロール1画面に収まるくらいにとか…

 

 

小:

結構絞るんだね!笑

 

 

― データを持ちすぎると見返すとき雑になっちゃうんですよね。

 

 

小:

自分たちの写真を普段あまり撮らない人ほど、そういう傾向はあるかもしれませんね。

うちの[全データ]でもかなり厳選してお渡していますが、これが[撮った中でお見せできる全てのデータ]ってなると枚数が多すぎて…

 

(※フォトコザカの「全データ」は」ある程度[表情・動き]の違いが分かるものに絞ってお渡ししています)

 

 

 

― プランによりますが、ウェディングの全データだと200枚以上あったりしますもんね。それでもやっぱり「この2枚って何が違うんだ…?」というカットもありますし。

 

 

小:

そういうところも含めて、さらに写真を厳選したアルバムが必要だと考えているんですよね。

そしてデータにも単純に「渡せるだけ渡す」じゃなくて、どう使ってもらうか・受け取ったお客様がどう感じるかまで考えて届けたいなと思ってます。

 

 

 

 

 


 

 

 

【 インタビューの最後に 】

 

画像左がインタビュアーの筒井。このポーズは一体何なのか。

 

 

― 詳しく聞かせていただきありがとうございました!

写真のかたちについて、そしてデータを扱う上での想いなど、多岐にわたってお話を聞かせていただきました。

 

 

小:

こちらこそありがとうございます!緊張してたけどまだまだ話し足りないかもしれない…

 

 

― そのあたりはまたの機会に伺えたらと思います笑。

アルバム・フレーム・データと色んな形の写真がありますが…それぞれに対しての“お客様のもとでこう活きてほしい”という想いを感じました。

 

 

小:

はい。結局どんな形でも「未来に残そう」という意思が写真には宿ると思います。その想いが誰かと繋がっていくのもまた然り。そうやって写真の歴史って紡がれてきたんじゃないかなと。

 

 

― また機会があったらよろしくお願いします!お疲れ様でした。

 

 

 

 


 

 

 

というわけで、【写真のかたち】に迫るインタビューはここまでです!

 

フォトコザカがアルバムを作り続ける理由、その根底にある想いを少しでも感じていただけたら幸いです。

 

 

皆さま最後までご覧いただきありがとうございました✨

 

 

 

 

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