【写真の伝統】型物撮影とは?意味やポイントを徹底解説 / 結婚式前撮りならフォトコザカ
2025.01.10
フォトコザカでは必ずお撮りしている「敷きバックでの型物写真」。
ウェディングに限らず、成人式や七五三の撮影でもこの「型物」という撮影を大切にしています。
と言っても、「型物?」とピンとこない方がほとんどではないでしょうか。
というわけで、今回は型物撮影へのこだわり特集!
「型物撮影って何?」「どうして撮るの?」
などについて徹底解説します✨
【 そもそも型物写真とは? 】
「敷きバック」「型物写真」は普段なかなか聞かない言葉。
敷きバックとは、写真館には必ずある無地の背景紙のことです。
新郎新婦様の角度、打掛の形など伝統的な「型」をきっちり整えて撮影するのが型物撮影です。
衣装や儀式の格式を尊重したスタイルの撮影であるため、ロケーション撮影や和室などのスタジオ撮影に比べ、よりフォーマルな写真という位置付けになります。
「お二人の姿を後世まで記録する」という意味合いも込め、日本の写真館の伝統として当店では必ずお撮りしています。
【 型物写真を撮る理由 】
新婦様が着る打掛・掛下の正式な形は、他のお着物と違って裾が床に付きます。
ロケーション写真で見られる足元が見えるスタイルは、新婦様が歩けるように“おからあげ”という裾上げをした着方。
白無垢や色打掛を着た本来のお姿を残していただくためにも、当店では最も美しい型を付ける型物撮影を行っています!
また、型物写真の “家族に受け継がれる写真” という意味も意識しています。
一生一度の前撮り。それは決して安いサービスではありません。
たくさん悩んで、歴史の長い写真館である当店をお選びいただいたからこそ、どんな時代にも“きちんとしたもの”として残る型物写真をご提供したい。
そう考えて撮影しています^^
【型物の正しい形とは 】
型物写真の撮影はなかなか時間がかかるものです。
その理由は「衣装の型・ポージング・ライティングを徹底的に作り込む」から。
ひとつずつご説明していきます!
・婚礼衣装の型
打掛や掛下の裾は、ただ立つだけではだらんと下に下がってしまい美しく見えません。
お着物の様々な箇所をクリップで留めたり、裾が末広がりの形になるようにおもりを乗せたり…
お着物と新婦様のシルエットが美しく見える形を念入りに作っていきます。
新郎様の紋付袴姿も整然と整えます。
羽織の紋が隠れてしまったり、袴の十文字が真正面からズレるのはNG。
羽織に付いている房の角度までしっかり調整が必要です。
・型物でのポージング
新郎新婦様のお顔や身体の角度もとても重要。
新婦様は着物の美しいラインが見える角度を微調整しながら撮影します。
カメラ側の肩を下げていただくとポーズに優雅な曲線が生まれやすいです♪
新郎様は芯の通った立ち方になるよう、足元やおへその向き、また顎の引き具合なども調整します。
手元に持つ末広の角度も実は重要。新郎様も新婦様も、先端がやや下に向くように持っていただくのがベストです^^
・ライティング
スタジオ・ロケすべての撮影に言えることですが、型物の撮影は特にカメラマンの力が入ります!
お二人のお顔からつま先・衣装や髪飾りの色までしっかり写真上で再現できるように、たくさんのストロボを使って美しい光のグラデーションを作っています。
【 まとめ 】
「記録写真」として意味合いも強い型物写真。
ですが、ただの記録写真ではなく、日本の伝統や文化、ご家族の姿を未来に伝える重要な役割を担っています。
撮った時は意識しないかもしれませんが、何世代にも渡りご家族に受け継がれるのはやはり型物のお写真だと考えています^^
もちろん型物以外のお写真も細部にこだわりながら撮影しています。
写真を見る時、お着物の見え方・ポージングなどに注目してみるとまた違った発見があるかもしれません!
最後までご覧いただきありがとうございました✨